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最近「サルト」などの言葉もよく耳にします。あるいはイタリアの強さは基本や基本の的確さとも言われます。ある意味では服作りのベースはハンドメイド。我々の仕事のバックボーンを見直す必要があるでしょう。「モデリストの引き出し」は基本技術の連載スペースです。

鉛チャコ使い 柴山 登光

アメリカ製の硬い鉛チャコは公害問題で製造されていないため手に入らないが、軟らかいのはまだ売っている(硬い方が線が綺麗でかつ欠けたり減りが少ない)。今では、使える人が少なくなったが、鉛チャコを使って曲線を描く訓練をすれば、感性が磨かれる。 まさにアナログの妙味である。


1.鉛チャコは角張っているので角を落とさないと使えない。従ってサンドペーパーを用意する。

2.片方の角を削って丸くする。(刻印されている方だけ削る事)
3.もう一方の角も削って丸くする。中央もわずかにアールがつくように削る。
4.鉛チャコが使える状態。(片面だけ形を整えシヤープに削る事) 
5.一枚袖は後ろから描き始める。カーブのゆるい所は平らに使う。
6.カーブがつよくなったら前側を持ち上げるようにして後側を使う。
7.描く線に対面しながらイメージに沿って思いを鉛チャコに乗せていく。

8.前くりのカーブは前側を持ち上げ外側にねかせながら最終地点を目指す。
9.袖を描き終えた状態。
10.アームホールは肩先から描き始める。
11.前くりのカーブのつよいところは後側の丸みで描く。
12.前アームホールを描き終えた状態。(例は いずれもセコリ方式の製図)
手だけ動かすのではなく、描く線に向き合うようにして体を動かす。鉛チャコを深く持ち、小指を紙に接するようにすると安定したした線が描ける。

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