もの造りを思う

第三回全国職人学会が静岡県焼津市で開催された、北は北海道〜南は沖縄まで１３０人が一同に集まった職種は様々で職人の応援団長　永　六輔氏の講演（現代の百工比照）があり焼津市民４００人が参加、全国からさまざまなジャンルの職人が集まって交流しものつくりの復権を目指してその心意気をアピールした。

２００２年には海外のマイスターや職人気質にこだわりを持った仕事人の集いとして「世界職人学会」を小樽で開催する予定、ものつくりに携わる我が協会も一人一人の技量アップと後輩の育成さらに業界の飛躍、社会的地位に向上を目指す意気込みを、、、、、永氏の話の中に全国から職人を集め、独自の文化をつくり上げていた加賀藩の話が特に心に残る内容であった、（もの造り）を忘れてしまった日本人は、、、、とあった。伝統芸能、伝統技術等、日本独自の方法があった（徒弟制度）丁稚奉公は特に仕事以外の一人の人間としての教育、一般常識、その他　善悪の判断等、社会人としての教育を身に付けていた、ドイツのマイスター制度は権威が有り社会的地位も高い、イギリスのギルド制度は、親から子へさらに孫まで伝承され仕事に対して誇りを持っている。

経済成長と共に仕事の環境も変化している現在こそ業界のあり方を立ち止まって見直す時ではないか。スピードに追われていては良い材料、型、設計、縫製、仕上げ、等品質の確保は出来ない。もの造りに必要な最低の時間さえ取れない現状では、消費者に好まれる製品など提供出来ないが、、、、心が痛む、、、、QRと言う言葉の独り歩き（造る側にだけしわ寄せ）QRをどれだけ理解している人がいるだろうか、、、この業界の弱さかな、、、納期優先の考え方はしばらくは続くでしょう、メイドインJAPAN、JAPANクォリティーなどの声はあちらこちらで挙げているが、、、、現状はメイドイン、バイ、チャイナでは、、、、技術集団諸君、、、、ガンバレ、、、、ガンバレ、、、、便利さばかり追及しないで基本を再認識しもの造りに挑戦していきたい。

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